ビジネスクラスに乗りたいわん
有休消化の季節がやってきた。
もちろん、有休を取らせてもらえないという世間の声を多く聞く中で、会社側によって半強制的に消化させてもらえる事は、
非常に有難い事ではあるのだが、ついつい消化をしきれない悪い癖があるのだ。
いつもは9月に夏休みを取る傾向があるが、今年は早い目にお盆に休んでみようと情報収集を始める。
(とはいえ、計画性の無い小生の事、思い立った時には既に8月に入っていたが・・・)
ノースウェスト航空の3万マイルを保有している。
無料航空券獲得に必要なマイルは、アジア路線のエコノミークラスで2万マイル。 大阪発着だと選択肢は台北路線のみだ。
米国系エアラインの場合はエコノミーの1.5倍のマイルでビジネスクラスを利用できるため、
現在の3万マイルで台湾へのビジネスクラス往復をGETできることになる。
マイルの現金価値査定には諸説があるが、台湾行きのエコノミークラスに限定すれば、格安航空券で3万円程度のものも存在するので、
2万マイル=3万円、1マイル=1.5円くらいの最低評価は可能であろう。 片やビジネスクラスはというと、格安航空券が公には出回っていないので、
定価で評価できなくもない。 この場合、3万マイル=15万円くらいになり、1マイル=5円くらいの評価が可能だ。
単に数字遊びに過ぎないが、どうせ無料の特典航空券なのだから、ここはコストパフォーマンスの高いビジネスクラスを選択する。
申し込んだのが、既に1週間前を割り込んでいたので、空き日程は少なく、8月10日発の14日着の便しか取ることができなかった。
この路線は大阪発が夕方、台北発が早朝なので実質は中3日のみである。 非常に短い日程で、あまり移動できないだろう。
「ビジネスクラスに搭乗する事が目的?」と揶揄されても反論できない・・・
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普段はボーディング時間ぎりぎりの時刻に空港に行くのであるが、今日は19時45分発の便に対して、16時半くらいに関西国際空港に到着した。
もちろん、ビジネスクラス客の特典である、航空会社ラウンジを利用するためだ。
何故だか金色の全日空がボーディングゲートに止まっている、何か変な感じ。
チェックイン時に「飛鳥ラウンジ」の招待券が渡された。
結論から言うと、ラウンジは期待はずれだった。 カードラウンジより優れている点は、アルコールが飲める点と若干のおつまみがある程度か。
生ビアサーバがある点は若干評価しても良いが・・・
搭乗便はデトロイトと台北を結ぶ便で、途中に関西国際空港を経由するものであるが、デトロイトからの到着が遅れているらしい。
結局、搭乗は2時間近く遅れることとなってしまった。
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ノースウェストのワールドビジネスクラスは、さすがに座席が広い。 横幅はさほどでもないが、前後のシートピッチが日本人には無駄なくらいに広い。
(米国人の体型には、これくらいの余裕が必要なのかも知れないが・・・)
座席はほぼ水平にする事も可能であるが、2時間半程度のフライトでは十分には活用できないだろう。
ウェルカムドリンクのシャンパンがあり、安定飛行後には、いよいよ観察対象の機内食だ。
が、結論から言うと、食事もかなりの期待外れだった。 エコノミークラスとの違いを一言で言うと、「食器の違い」であるだけだ。
陶器の皿に盛られた貧相な食事に、金属のナイフとフォーク、ワインはグラスで、コーヒーは陶器のマグカップでと・・・
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中正国際空港には本来、21時台に到着するはずであったが、遅延の影響で23時前の到着となってしまった。
銀行で2万円を両替すると、約5,500元となった。 レートは1元=3.6円強となる。
この中正国際空港、とにかくアクセスの悪さでは定評がある。 都心からの距離では、関空や成田と大差は無いが、何といっても鉄道が乗り入れていない点がマイナスだ。
個人旅行者としてはバスの利用が必然であるが、複数のバス会社が同一区間に乗り入れており、価格競争によって比較的安価に利用できるようだ。
しかしだ。 今から台北市内に出ると深夜0時を回ってしまうだろう。 さすがにその状況で今夜の宿を探すのも厄介だ。
かと言って、殺伐とした中正国際空港で夜を明かすのも辛いものがある。
思案しながらバス会社のカウンターに行くと、「高雄」やら「台南」やらの文字がある。 空港から夜行の長距離バスが出ているようで、
もしこれを利用すれば、今夜の宿の心配も車中泊で解消されると思われる。 というより、これが最も安全な選択肢と言えなくも無い。
統聯客運というバス会社で高雄までのチケットを購入する。
料金は450元、所要時間は約5時間とのことである。
東京−名古屋間くらいの距離を1600円そこそこで移動できるというのは、やはり日本に比べて台湾の交通費は安いと実感できる。
バスは中正国際空港から高雄に直行するのでは無く、まずは、空港から20分くらいのJhonli(中●:●は土へんに歴という字)という町のバスターミナル
までの連絡バスに乗り、そこから長距離バスに乗り換えるのだ。
長距離バスに乗り換えて少しビックリする。 何と座席は通路を挟んで両側1列づつ、つまり1列2席のみの超ワイド座席だ。 しかし横幅は広いが、
前後のシートピッチは結構狭く、フットレストも無い。 見た目の豪華さに、実際の快適性が伴っていないのは少し残念だ。
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