ビジネスクラスに乗りたいわん有休消化の季節がやってきた。 もちろん、有休を取らせてもらえないという世間の声を多く聞く中で、会社側によって半強制的に消化させてもらえる事は、
非常に有難い事ではあるのだが、ついつい消化をしきれない悪い癖があるのだ。 ノースウェスト航空の3万マイルを保有している。
無料航空券獲得に必要なマイルは、アジア路線のエコノミークラスで2万マイル。 大阪発着だと選択肢は台北路線のみだ。 マイルの現金価値査定には諸説があるが、台湾行きのエコノミークラスに限定すれば、格安航空券で3万円程度のものも存在するので、 2万マイル=3万円、1マイル=1.5円くらいの最低評価は可能であろう。 片やビジネスクラスはというと、格安航空券が公には出回っていないので、 定価で評価できなくもない。 この場合、3万マイル=15万円くらいになり、1マイル=5円くらいの評価が可能だ。 単に数字遊びに過ぎないが、どうせ無料の特典航空券なのだから、ここはコストパフォーマンスの高いビジネスクラスを選択する。 申し込んだのが、既に1週間前を割り込んでいたので、空き日程は少なく、8月10日発の14日着の便しか取ることができなかった。
この路線は大阪発が夕方、台北発が早朝なので実質は中3日のみである。 非常に短い日程で、あまり移動できないだろう。 「ビジネスクラスに搭乗する事が目的?」と揶揄されても反論できない・・・ ***********************
普段はボーディング時間ぎりぎりの時刻に空港に行くのであるが、今日は19時45分発の便に対して、16時半くらいに関西国際空港に到着した。
もちろん、ビジネスクラス客の特典である、航空会社ラウンジを利用するためだ。
チェックイン時に「飛鳥ラウンジ」の招待券が渡された。 搭乗便はデトロイトと台北を結ぶ便で、途中に関西国際空港を経由するものであるが、デトロイトからの到着が遅れているらしい。 結局、搭乗は2時間近く遅れることとなってしまった。
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ノースウェストのワールドビジネスクラスは、さすがに座席が広い。 横幅はさほどでもないが、前後のシートピッチが日本人には無駄なくらいに広い。
(米国人の体型には、これくらいの余裕が必要なのかも知れないが・・・) ウェルカムドリンクのシャンパンがあり、安定飛行後には、いよいよ観察対象の機内食だ。 が、結論から言うと、食事もかなりの期待外れだった。 エコノミークラスとの違いを一言で言うと、「食器の違い」であるだけだ。
*********************** 中正国際空港には本来、21時台に到着するはずであったが、遅延の影響で23時前の到着となってしまった。 銀行で2万円を両替すると、約5,500元となった。 レートは1元=3.6円強となる。 この中正国際空港、とにかくアクセスの悪さでは定評がある。 都心からの距離では、関空や成田と大差は無いが、何といっても鉄道が乗り入れていない点がマイナスだ。
しかしだ。 今から台北市内に出ると深夜0時を回ってしまうだろう。 さすがにその状況で今夜の宿を探すのも厄介だ。
かと言って、殺伐とした中正国際空港で夜を明かすのも辛いものがある。 統聯客運というバス会社で高雄までのチケットを購入する。 料金は450元、所要時間は約5時間とのことである。 東京−名古屋間くらいの距離を1600円そこそこで移動できるというのは、やはり日本に比べて台湾の交通費は安いと実感できる。 バスは中正国際空港から高雄に直行するのでは無く、まずは、空港から20分くらいのJhonli(中●:●は土へんに歴という字)という町のバスターミナル までの連絡バスに乗り、そこから長距離バスに乗り換えるのだ。 長距離バスに乗り換えて少しビックリする。 何と座席は通路を挟んで両側1列づつ、つまり1列2席のみの超ワイド座席だ。 しかし横幅は広いが、 前後のシートピッチは結構狭く、フットレストも無い。 見た目の豪華さに、実際の快適性が伴っていないのは少し残念だ。 |
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