なんちゃってパッカーのジレンマ「自由」というのは、案外面倒なものだ。 有休が比較的簡単に取得できるサラリーマンにとって、本来自由旅行はいつでも気軽に行けるものであるのだが・・・
「いつでも行ける」ので、ついつい行かないことになってしまう。 背中を押される出来事は突然やってきた。 8月初頭に1ヶ月先の東京出張が決まった、しかも金曜日である。 このような状況で降って湧いた東京出張はまさに渡りに船。 「これは旅をしなさいという、天からの啓示に違いない」・・・ バンコク行きは決心ついたのであるが、10日間全てををバンコク滞在に費やしてもしょうがない。
ここは一つ周辺国に行ってみたい。
周辺国と言って真っ先に思い浮かぶのは、勿論、アンコールワットでお馴染みのカンボジアである。 カンボジアとは逆の西側にはミャンマーという国がある。 こちらもそそられるのだが、 ビザの事前取得が必要で、しかも東京でしか取得できないようだ。 ミャンマーは今回は見送ることにしよう。 カンボジアへの空路移動に心が傾く中で、ふとインドシナ半島地図の上の方を見ると、 そこには「ラオス」という国が・・・ ラオスか・・・ どんな国なんだろう。まったくイメージが沸いてこない。
ネットで調べると「何もないけどいい国だったよ」みたいな書き込みが目立つ。
なんとも言えない表現だが、妙にそそられるフレーズだ。 ますます、そそられる。 ここはひとつ、ラオスに行かねばなるまい。 ラオスにはルアンパバーンという、町全体が世界遺産に登録されている場所があるらしい。
ネット情報曰く、ここに行かないことには、ラオス観光とは言えないくらいの所らしい。
(逆説的に言うと、ルアンパバーン以外には見所がないということらしいのだが・・・) 一応、ヴィエンチャンからルアンパバーンに往復し、バンコクに戻る3区間プランを考えてみたのだが、 区間表をよく見ると、ヴィエンチャンからカンボジアのシェムリアップに飛ぶ路線があるではないか。 つまり、僅か80ドルを足すだけで、安全な空路でカンボジアに立ち寄ることができるのだ。 ヴィエンチャン ⇒ ルアンパバーン ⇒ ヴィエンチャン ⇒ シェムリアップ ⇒ バンコク 結局、上記の4区間で周遊チケットを設定することにした。 航空券は基本的には現地で十分調達できるらしいのだが、格安チケットは数量限定とのことで、事前予約が無難であるらしい。 日本の代理店で手配してもらうことにした。 ラオス国営航空の日本における唯一の代理店はジャンピングツアーという会社である。
チケット枚数に関わらず、手数料2千円で手配してくれるので、現地での購入と比較してもそれ程高くはない。
手配を依頼すると2日で手書きのチケットと、ラオス、カンボジアのビザ申請書一式、ガイド冊子も同封してくれた。 とっても親切な旅行会社だ。 成田からの帰阪の足を考え、東京出張への足は飛行機とした。 結果的にこの選択によって、10日間で9回飛行機に搭乗するという、お馬鹿な旅程になってしまうのだが・・・ *********************** 東京国際フォーラムでの用件を16時で切り上げ、成田に辿り着いた時には、出発まで1時間半を切っていた。
ノースワーストとも揶揄されるノースウェスト航空、いかなる話のネタが待ち構えているのだろう。
変な期待を感じつつ機内に乗り込んだ。 NW珍搭乗記を面白おかしく知人にしゃべりまくるつもりだったのだが、ネタが全くなくなってしまった。 もっとも、期待値が低かった分、NWへの好印象が増幅されるのであるが・・・
*********************** プライベートディスプレイでディズニーアニメ三昧だった私にとって、6時間強のフライトは、さほど退屈なものでは無かった。
イミグレーションを出たところの数軒の銀行には両替の長い列が。 ヴィエンチャンからルアンパバーンへのフライトは、本日の正午発である。 ラオス航空は運行スケジュールが
不安定であるため、2時間前の午前10時にはヴィエンチャンの空港について置くべきと、釘を刺されていた。 @ドンムアン空港から、タイ北部の町ウドンタニまで国内線で空路移動 というのが一番確実な移動方法であるようだ。
とりあえずタイに着いたたからには、まずはタイ料理をということで、空港駅の近くにある屋台に行ってみる。 食事が終わっても、まだ1時半、翌朝の6時のフライトまで、まだまだ時間がある。
とりあえず、国内線ターミナルまで歩いてみる。 ドンムアン空港の国際線ターミナルと国内線ターミナルは、
1km近い連絡通路で結ばれている。
国内線には深夜便はないので、連絡通路はホラー映画のワンシーンのように静まり返っている。 |
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