何も無い町?ヴィエンチャン
早起きにも随分慣れたもので、6時くらいでも余裕で起きることが出来る。(単に日本との時間差2時間を調整できていないとも言えるが・・・) ラオス女性の間ではエアロビクスが流行っているようだ。 メコン川の河川敷には屋根付きのステージがあり、大音量で音楽を流しながら多くの女性がエアロビクスに取り組んでいる。 複数のインストラクターが壇上で踊っている点を除けば、我がコスパ のエアロビクスと大差はない。
朝食と観光を兼ねて、午前中の市内散歩に出かける。
さらに東に進むとフルーツシェイクの店が2軒並んでいる。 ここのマンゴーシェイクも絶品だ。 謎のバゴダ、タート・ダムを右手に見ながら、さらに東に進むと、ヴィエンチャンを北東から南西に貫く目抜き通りである、ランサン通りに辿りつく。 ランサン通りは片側3車線の、小都市ヴィエンチャンにとっては、かなりオーバースペックな大通りである。
南西側突き当たりには大統領官邸があり、何となくホーチミンのグエンフエ通りに似ている気がする。
ランサン通りの向こう側には、ヴィエンチャン最大の市場であるタラート・サオがある。 見た目は似ていても、こちらは流石に規模が大きく2階建てである。 1階は布地、食品、電化製品の店など、2階は衣料や金製品の店が並んでいる。 金が好きなのは東南アジア人に共通しているようだ。
1階の奥にフードコートのような一角を発見した。 こみ上げてくる食欲には勝てず、本日2度目の朝食を取ることに。 市場のテナントとして、何故だか国営デパートが入居している。 デパートとは言っても、場末のスーパーのような品揃えで、 閑古鳥が鳴いているが・・・
タラート・サオの裏側には大きなバスターミナルがある。 ラオス各地へのバスはここから発着し、
もちろんルアンパバーン行きのバスもここから出発するのである。 *****************************
ランサン通りを北東に進めば、簡単にヴィエンチャンの2大ランドマーク巡りができる。 コンクリート造りの無機的な門で、特筆すべきものは無いのだが、 高い建物が無いヴィエンチャンでは、市内を一望できる所はこの門の上しかない。(入場料5000キップ)
ランサン通りをさらに北東に進むと、黄金に輝くバゴダ、タート・ルアンが現れる。 確かに、箱物の観光名所を見なければ気が済まないタイプの観光客にとっては、 「何も無い町、ヴィエンチャン」という表現になるのは致し方ないことだ。
もちろん「箱物観光」は個人の趣向に基づく旅のスタイルであるので、彼らの観点を否定する気はさらさらない。 要は、旅の優劣の問題ではなくて、向き不向きの問題なのだ。 ***************************** チェックアウトの12時ぎりぎりにオーキッドゲストハウスに帰着した。 13ドルはコストパフォーマンス悪しなので、宿を変えることにする。 宿主は強欲そうな風貌だが、チェックアウト手続きは意外にもあっさりとしている。 メコン川沿いから一本北側に入った、小さな路地の奥にパトゥポーン(Pathoumphone)というゲストハウスを発見。 大きなベッドにホットシャワーとファン付きで6ドルと、なかなかの掘り出し物だ。 部屋もゆったりとしている。 特に受付の女性の愛想が良い。 このゲストハウスは隣にマッサージ店を併設しているのだが、
ラオス南部の町パクセー出身の彼女は、ゲストハウスの店員というよりも、マッサージ店のマッサージ師なのだという。
主要観光資源は午前中に制覇してしまった感があるので、午後は小物が中心となる。 プロパガンダの要素が大きいのだろうが、特にフランスからの独立闘争、ベトナム戦争に関する情報は詳細だ。
ホーチミンの戦争博物館を彷彿とさせる。
ランサン通りの南西端付近にある2つの寺院、ワット・シーサケットとワット・ホー・パケオにも行ってみる。
両寺院はセーターティラート通りを挟んで向かい合わせにあるので、まとめて見学するには便利である。
ワット・ホー・パケットの本堂はかなり大きく立派であるのだが、
年季が入った感じのワット・シーサケットに比べて、ワット・ホー・パケオの建物は新しい感じがする。 *****************************
「箱物観光」は以上で完了だ。 タラート・サオで土産を買った後は、昨日と同じくメコン川沿いでまったりとした時間を過ごす。
ソムタム(青パパイヤのサラダ)の屋台を発見。
メコン川沿いには何隻かの遊覧船が停泊している。 「Free Cruise」と書いてある船に乗り込み、1本8000キップのビアラオを頼んだ。 30分経ち、2本目のビアラオも空いてしまうが、船は全く出発する雰囲気がない。 インターネットカフェで小一時間を潰し、ヴィエンチャンで初めて入った店である、ナンプーコーヒーを再び訪れた。 ***************************** ヴィエンチャン最後の活動は、パトゥーポーンゲストハウスに併設のマッサージ店にて、
昼間に約束した女性からマッサージを受ける。 うまい飯 世間の評価が「何も無い町」だとしても、私にとってヴィエンチャンは魅力的な町だ・・・ |
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